鵞足炎
「鵞足」について
膝の内側には、ハムストリングや内転筋などの筋肉につながる腱が集中しています。「縫工筋」「薄筋」「半腱様筋」の腱が集まった状態を後ろ側から見ると、ガチョウの足のような形に見えることから、この部分を鵞足と呼んでいます。
【鵞足炎が発症しやすい動作、要因】
ランニングで脚を後ろに蹴り出す時、サッカーボールを蹴る時、急な方向転換を行った時などに特に負担がかかります。これらの動作を繰り返す(急に長距離を走るなど)と発症しやすくなります。
方向転換を伴わないランニングでも、膝の位置が悪いX脚(内股)などがあると、発症しやすくなります。
また、水泳の平泳ぎのキックでも同様の運動が行われるため、平泳ぎは鵞足炎を起こす典型的な動作といわれています。
【治療】
軽症の場合は、膝を使う運動を控えて安静を保つことで、炎症が治まり数週間で自然と治ります。
痛みが強い場合は、安静を保ちつつ患部にアイシングを行い炎症を抑えます。痛みが治まってきたら、鵞足部の筋肉のストレッチやマッサージをして筋肉をほぐすのも効果的です。
鵞足炎は再発しやすいので、焦らずじっくり治療しましょう。
【予防策】
鵞足炎の根本的な原因は、膝の使いすぎと、姿勢や動作フォームです。これらを改善することで鵞足炎の予防と再発防止に役立ちます。
楽しくスポーツをする為に準備運動、整理運動をしっかり行いましょう(^^)/